ドローン国家資格の取得には決して安くない費用がかかります。二等コースでも15万円以上、一等コースになるとさらに高額になるケースが多く、「取得したいけれど費用がネック」という方は少なくありません。しかし条件を満たせば、教育訓練給付金によって費用の一部、場合によっては最大80%が戻ってくる仕組みがあります。この記事では、制度の基本から対象条件、申請の流れ、注意点まで丁寧に解説します。
■ この記事でわかること
- 教育訓練給付金の仕組みと種類
- ドローン資格が対象になる条件
- 申請の流れと必要書類
- 利用する際の注意点
【教育訓練給付金とは】
教育訓練給付金は、雇用保険に一定期間加入している人が、国の指定する対象講座を受講した場合に、費用の一部が支給される制度です。厚生労働省が所管しており、「一般教育訓練」「特定一般教育訓練」「専門実践教育訓練」の3区分があり、区分によって給付率や手続きの流れが異なります。
もともとはIT系やビジネス系の資格取得を想定して作られた制度でしたが、近年はドローン関連の講座も対象講座として指定されるケースが増えてきており、活用できる方の幅が広がっています。
【①ドローン資格が対象になる条件】
すべてのドローンスクールが対象というわけではなく、厚生労働大臣に指定された講座のみが給付対象になります。特定一般教育訓練に指定されている講座であれば、受講費用の最大40〜50%、専門実践教育訓練であれば条件次第で最大70〜80%程度が支給されるケースもあります。
また、給付金を受け取るには受講者自身にも条件があります。雇用保険の被保険者期間が一定年数以上あることが基本要件となり、初めて利用する場合と過去に利用したことがある場合で必要な加入期間が異なります。申し込み前に、必ず講座が指定教育訓練かどうかをスクール側に確認するとともに、自分自身が受給資格を満たしているかをハローワークで確認しておきましょう。
【②申請の流れと必要書類】
特定一般教育訓練や専門実践教育訓練の場合、受講開始前にハローワークでジョブ・カードの作成を含む事前手続きが必要になるケースがあります。これは受講開始の1ヶ月前までに済ませておく必要があるため、スケジュールには余裕を持たせることが大切です。
受講修了後は、スクールが発行する修了証明書や領収書などの必要書類を添えて、住所地を管轄するハローワークに給付申請を行います。書類の準備には想像以上に時間がかかることが多いため、受講申し込みの1ヶ月以上前から動き始めるのが安心です。
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【③利用する際の注意点】
給付金はあくまで「後から戻ってくる」制度のため、受講費用は一旦全額自己負担する必要があります。まとまった初期費用を準備できるかどうかを、事前にしっかりシミュレーションしておきましょう。
また雇用保険の加入期間など受給資格要件があるため、対象外だった場合に給付を受けられないというケースも起こり得ます。事前にハローワークの窓口で、自分が対象者に該当するかどうかを必ず確認してから申し込むことが重要です。
【④制度をうまく活用するコツ】
給付金の対象講座は随時更新されるため、申し込みたいスクールが現在も指定講座になっているか、最新の状態を確認することも忘れないようにしましょう。ハローワークの窓口やスクールの担当者に相談しながら進めると、手続きの漏れを防ぎやすくなります。
さらに、在職中の方であれば、会社の総務・人事担当者に相談することで、手続きに必要な書類(雇用保険被保険者証など)をスムーズに準備できることもあります。転職を考えている方は、離職後の手続きスケジュールにも影響するため、いつ、どのタイミングで受講するのが最適かをあらかじめ整理しておくとよいでしょう。
【⑤給付金以外に活用できる支援制度】
教育訓練給付金以外にも、自治体独自の補助金制度や、特定の業界団体が実施する助成制度が存在する場合があります。地域によっては、農業従事者向けにドローン資格取得を支援する補助金が用意されているケースもあるため、お住まいの自治体のホームページも合わせてチェックしておくと、思わぬ形で費用負担を抑えられる可能性があります。
複数の制度を組み合わせて活用できないか検討することで、当初想定していたよりも大幅に自己負担額を減らせることもあります。スクール側に相談すれば、過去の受講生が利用した制度の実例を教えてもらえることも多いので、遠慮せずに質問してみましょう。
【⑥申請でつまずきやすいポイント】
実際の申請では、雇用保険の加入期間の計算間違いや、必要書類の不備で手続きがやり直しになるケースが少なくありません。特に転職経験がある方は、前職と現職の被保険者期間が通算されるかどうかで結果が変わることもあるため、事前にハローワークで正確な加入期間を確認しておくことが重要です。
また、受講開始日と申請の締切に関するルールは細かく定められているため、スケジュールに余裕を持たせておくことが失敗を防ぐ一番のポイントです。不明点があれば、自己判断せずにハローワークの窓口で直接確認する習慣をつけましょう。
【⑦給付金を使った場合のシミュレーション例】
たとえば受講費用が20万円の特定一般教育訓練対象講座を受講し、給付率が50%だった場合、申請が通れば10万円が支給される計算になります。専門実践教育訓練で給付率が70%の講座であれば、同じ20万円の受講費用でも14万円が戻ってくることになり、実質的な自己負担は6万円程度まで抑えられます。
このように、対象講座の区分によって戻ってくる金額は大きく変わります。受講を検討しているスクールがどの区分に指定されているのか、事前にしっかり確認しておくことが、費用を賢く抑える第一歩になります。
【まとめ】
教育訓練給付金をうまく活用すれば、ドローン国家資格取得の費用負担を大きく抑えられます。まずは自分が対象講座・対象者に該当するか確認し、余裕を持ったスケジュールで準備を始めましょう。
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