20日本・アメリカ・ヨーロッパのドローン資格を比較【海外で飛ばすには?】

ドローン

この記事でわかること
・日本・アメリカ・ヨーロッパのドローン資格制度の違い
・海外でドローンを飛ばすために必要な手続き
・各国のドローン規制の特徴
・海外でドローンビジネスをするためのポイント

各国のドローン資格制度は異なる

ドローンの資格制度は国によって大きく異なります。日本の国家資格は海外ではそのまま使えないため、海外でドローンを飛ばしたい場合は現地の規制を確認する必要があります。

日本のドローン資格制度

日本では2022年12月から「無人航空機操縦者技能証明」(一等・二等)が国家資格として制定されました。

特徴:
・国土交通省が認定する国家資格
・一等・二等の2段階
・試験は学科試験+実地試験
・機体登録制度あり(100g以上)

課題:
・他国との相互認証制度がまだ整備されていない
・資格を持っていても海外では別途現地の手続きが必要

アメリカ(FAA)のドローン規制

アメリカのドローン規制は連邦航空局(FAA)が管轄しています。

【Part 107ルール(商業利用)】
・筆記試験合格後にリモートパイロット証明書を取得
・試験費用:約150ドル(約2万円)
・有効期間:2年間(更新試験あり)
・趣味利用は登録のみで飛行可能(一定条件下)

アメリカは比較的手続きが明確で、Part 107を取得すれば商業利用が可能になります。日本より規制が整理されているという評価もあります。

ヨーロッパ(EASA)のドローン規制

ヨーロッパはEASA(欧州航空安全機関)が統一ルールを制定しており、EU加盟国では共通の資格・規制が適用されます。

【カテゴリー分類】
Open(オープン)カテゴリー:低リスク飛行。オンライン学習で登録証明取得
Specific(スペシフィック)カテゴリー:中リスク。リスク評価+承認が必要
Certified(サーティファイド)カテゴリー:高リスク。厳格な認証が必要

EU全体で統一ルールが適用されるため、フランスで取得した証明書でドイツでも飛行できるという利便性があります。

アジア各国のドローン規制

韓国:
2021年から国家資格制度(1〜4種)が整備。商業利用には資格が必要です。

中国:
DJIのお膝元だけあってドローン産業が非常に発達。民用航空局(CAAC)が管轄し、商業利用には資格証が必要です。

シンガポール:
アジア有数の規制整備国。民間航空局(CAAS)が管轄し、商業利用には資格・許可が必要です。

タイ・インドネシア:
観光地でのドローン撮影が人気ですが、規制が厳しく事前登録・許可が必要なケースがほとんどです。

海外でドローンを飛ばす際の注意点

① 現地の規制を必ず事前確認する
国によって飛行禁止区域・高度制限・機体登録の要否が異なります。日本のルールが通用しない場所が多いため、必ず現地の航空当局のサイトで確認しましょう。

② 機体の持ち込み規制を確認する
リチウムバッテリーの機内持ち込みは航空会社によって制限があります。預け入れは原則禁止のため、機内持ち込みのルールを事前に確認してください。

③ 保険の確認
海外でのドローン事故は日本の保険が適用されない場合があります。海外旅行保険やドローン専用の海外対応保険を確認しましょう。

④ 観光地・史跡での飛行は特に注意
カンボジアのアンコールワット・イタリアのコロッセオなど世界遺産や観光地では飛行が厳しく禁止されている場合があります。知らずに飛ばすと罰金・機体没収になることも。

海外でドローンビジネスをするためのポイント

海外でドローンを使ったビジネスをしたい場合は、現地の資格取得と法人設立が必要になるケースがほとんどです。

アメリカであればPart 107、ヨーロッパであればEASAの認証を取得して合法的に活動しましょう。日本の国家資格は実績・信頼性のアピールになりますが、現地での許可とは別物です。

まとめ

・ドローン資格制度は国によって全く異なる
・日本の国家資格は現時点で海外での相互認証がない
・アメリカはFAAのPart 107、EUはEASAの統一ルールが基準
・海外で飛ばす際は現地規制の事前確認が必須
・海外でのドローンビジネスには現地の資格・許可が必要

まず日本の国家資格を取得して国内で実績を積み、その後海外展開を検討するのが現実的なルートです。

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